チップとチョコのおでかけ

チップとチョコのおでかけ
どい かや
文溪堂
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マフラーがあたたかいと思ったのは、
ひとり暮らしはじめてからだったなあ。

それまで首に巻くこと自体が苦手だったし、
おしゃれして冷やかされるのが気恥ずかしく、
そんなんでマフラーは存在感がありすぎると思っていました

食べることがあたたかいと感じたのは、
子供が産まれてからのような気がする。

自分が作ったごはんを、口のまわりをたっぷり汚しながら食べる娘を見て、
うれしかった。
自分は今までただ空腹を満たすために食べていたようにすら感じたものです。

山で生活するようになって、
小鳥や草花も共に生きていることを体感しました。
雪に覆われた墨絵のような冬を越した後に、
芽生えてくるみどりの若葉や、きいろやピンクや青の花。
色は何も音をたてず、
恐ろしく静かに心に入り込んでくることに気付きました。

チップとチョコは、ぜんぶ知っている!

おばあちゃんから贈られた、きいろとあかのマフラーに大喜び。
首に巻いてお出かけするのだけれど、
途中で出会う、小鳥や、りんごや、お花に、気持ちがゆらいでしまう。
たのしそう!

チップとチョコがおばあちゃんの家で食べるピーナツパンは、
全くもっておいしそう!

どいかやさんの色鉛筆の世界。
上質な毛糸のマフラーにくるまれているような気がします。