八ヶ岳小さな絵本美術館へ

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先月八ヶ岳にいった時、偶然とおりかかった「八ヶ岳小さな絵本美術館」。
ダンナとフウタには車で寝ていてもらって、胡桃と足を運んだ。

八ヶ岳はちょうど観光客も多いシーズン。
庭にはどんぐりがそこらかしこに落ちていて、
カフェも絵本の部屋も、外の遊び場にも子供の声がいっぱいだった。

エルンスト・クライドルフというひとの絵本原画展をやっていた。
展示の部屋には誰もいなくて、
ゆっくり一枚一枚をみてまわったのだが、
彼の『ふゆのはなし』という絵本の原画の前でくぎづけになってしまった。
ゆきの中のこびとの暮らし。
ほらあなでぽつんと3人寝ていたり、雪の荒野をつえをついて歩いていたり。

「こびと」はかわいい。
それも連れ立っているこびと。
アニメの白雪姫に寄り添う7人のこびとのように表情豊かなのとも違って、
ちびっこいのに、もくもくと日々を営んでいるようなこびとに惹かれがち。
彼の絵の中で、こびとはみな静かな表情をしている。

晴れた雪の日は太陽の光りはまぶしく雪の上をはねかえり、
そんな日の夜は決まって冷え込みは厳しく、
小さなこびとたちは肩を寄せあい、ちぢこまって眠るのであった。

是非この本を買って帰りたいと思ってミュージアムSHOPの中をさがしたのだけれど、
どこをさがしてもなかったので、スタッフに尋ねると、
もうこの本は絶版になっているという。
一度復刊されたのだが、もう今は手にはいらない。
わたしたちも復刊を願っているのだが、多くのひとに読んでもらいたいのに残念だ…という。
せめても、とスイスから取り寄せたというポストカードを記念に購入し、
この『ふゆのはなし』の原画に見入ってしまったことや、
声を集めたらまた復刊してくれるかしら、などということをスタッフの方と共に熱弁してしまった。

スイスの絵本文化というのにも興味をもった。
ハンスフィッシャー(『こねこのぴっち』『ブレーメンの音楽隊』等の絵)や、
フェリックス・ホフマン(『おおかみと7ひきのこやぎ』等の絵)の原画も豊富だった。
どれも絵の線が魅力的だ。
パウル・クレーもスイス。
わたしの中で文化の豊かな国という印象が焼き付いて離れない。

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帰ろうとしたら、そのスタッフの方が別の客数人に記念撮影攻撃をされていた。
はて?と思いながら靴をはいて外に出てパンフレットを読んでみたら、
ここは、絵本「ばばばあちゃん」シリーズの作者さとうわきこさん主宰の美術館だということを知った。

わたしが熱弁をふるってしまったのは、
さとうわきこさんだったのだ….。

知らなくてよかったかも。笑。